2013年12月08日
天気予報ガジェット開発記録
人間誰しも天気は気になるものだ。
仕事の予定も行楽の予定も、人間の行動の多くが天気によって左右される。
特に天候が不安定な昨今、日々のリスク管理に天気予報は欠かせない。
そこで、天気予報ができるガジェットの開発に着手することにした。
組み立て
天気予報ガジェットは木材を使用して組み立てる。
天気予報時の動作に耐えられる、強固な作りにする必要がある。
久々の木材加工だ。部屋を木くずだらけにしながら、パーツを切り出していく。
天気予報ガジェットは、天気予報を表示するディスプレイパーツと、射出デバイスによって構成される。
まずは一番肝心な、ディスプレイパーツを加工する。
木材を貼り合わせて作る予定であったが、見た目が美しくないため、ひとつの木材から削り出す手法に変更。
カッターで大まかに削り、やすりで仕上げていく。
鼻緒をつけたら完成である。
次に射出デバイスの組み立て。
射出デバイスの、ディスプレイパーツをセットする部分は、へこみをつけて固定することに。
カッターと彫刻刀で削り、ヤスリで仕上げ。
これで全ての部品が揃った。
ボンドと木ねじで射出デバイスを組み上げていく。
木ねじが太すぎて木が割れてしまうトラブルがあったものの、安定性のある筐体ができた。
ゴムの物理的収縮を利用した射出機構である。
使用方法
このガジェットの使用方法は下記のとおりである。
射出デバイスの頭を引き下げ、ディスプレイパーツをへこみにセット。
射出デバイスの頭をさらに引き下げて、射出準備をする。
射出時に反動があるので、足部分を手で抑えて固定すること。
「明日天気になーれ」の掛け声とともに、頭部分を押さえていた手を離し、射出。
飛距離は約3メートル。ディスプレイパーツを見失わないようにすることが大切だ。
射出されたディスプレイパーツの状態を確認する。
ディスプレイパーツが表向きだったら晴れ、裏向きだったら雨、横向きだったら曇りである。
晴れ表示
雨表示
曇り表示
本来は人力で行っていた伝統的手法による天気予報を機械によって代行させ、さらに小型化により、従来は屋外にて行う必要があった観測を、室内で行うことが可能になった。
神通力により予報の精度を上昇させる
機構は完成したが、これだけではただの下駄飛ばし機である。
さらに予報の精度を上昇させたい。
参考にしたのがこれだ。
ポータブルしめ縄でお前を神社っぽくしてやろうか
紐と紙でしめ縄を作り、射出デバイスにセット。
もちろんこれだけで神通力が得られると考えているわけではない。
ということで神社にやってきた。
高円寺の氷川神社境内には、日本で唯一、天気の神様を祀る気象神社がある。
(気象神社がここにある理由については以前の記事で書きました)
お参りして、
天気の神様のパワーを借りよう。
これで、ガジェットに天気の神様の神通力が宿り、天気予報の精度が向上したはずだ。
動作の様子はこの通り。
テスト動作の様子(ムービー)
精度の確認
では実際に明日の天気を予測してみよう。
あーした天気に
なーあれ!
ディスプレイパーツの表示は晴れ。
このようにして1週間のテストを行った。
1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 5日目 | 6日目 | 7日目 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
予報 | 晴れ | 曇り | 曇り | 晴れ | 晴れ | 晴れ | 晴れ |
実際 | 晴れ | 晴れのち曇り | 晴れ | 晴れ | 晴れ | 晴れ | 晴れのち曇り |
結果 | ○ | △ | × | ○ | ○ | ○ | △ |
・・・ほとんど晴れだったが、正当率は約70%。
かなり高いといえるのではないだろうか。
精度が確認できたので、これで天気予報ガジェットは完成としたい。
あとはこのガジェットを、人々の生活に役立てていきたいものである。
実は最初、デイリーポータルZ編集部石川さんのこの記事「匙を投げる(カタパルトで)」のオマージュとして始めたのだった。
記事中では失敗しているので、これを実現させてみよう!と思ったが、同じことをやっても仕方がないので、下駄を飛ばすことにした。
関係ないけどこの記事の石川さん、ずいぶん若い。5年前だからまだ20代後半か(同い年)。
やっぱり天気予報は専門家に任せるのがいいと思いますよ。
今週は、荒れる子どもが増える天気に あと出し天気予報