2013年11月21日
リモコン筋斗雲
「ドラゴンボール」を幼少期に見たことがある人なら、筋斗雲に乗ってみたいと一度は考えたことがあるだろう。
筋斗雲は悟空が乗って空を飛ぶ黄色い雲だ。心のきれいなものしか乗れず、呼ぶとどこからか飛んできて、空を思いのままに飛ぶことができる。
あれをラジコンにしたら面白いんじゃないかと、ふと思ったのだ。
仕組みはラジコンヘリ頼み
とはいえ空を飛ぶ仕組みを一から作るのはレオナルド・ダ・ヴィンチでもない限り無理。
仕組みはラジコンヘリを使うことにした。Amazonで手頃な値段のものがあったのだ。
大雑把な形を軽くて加工のしやすいもので作り、そのまわりに綿を貼り付ければ、雲らしく見えるのではないか。
形を作るのにどんな素材がいいかわからないのでとりあえずハンズへ。
ウレタンフォームという、少し固めのスポンジの板のような素材が扱いやすそうだったので、これで大枠を作ることにした。
大枠作り
ウレタンフォームは、はさみで切れるし、接着剤で貼り合わせられる。
ヘリを覆うように、前後と底、左右を切り出して、船のような形に貼り合わせる。
雲らしく見えるよう、はさみで角を取り、尻尾をつける。
中のラジコンヘリはウレタンフォームの弾力を利用して固定する。
さて、ざっくり組み上がったし、テスト飛行だ!と思ったら、全く飛ばない。
どうやら雲部分が重すぎるらしい。
しかたがないのでヘリの外装など、飾り部分を外して軽量化。なんかトンボっぽくなった。
雲部分もなるべく削って軽量化し、再度テスト!と思ったがやっぱり飛ばない。
そんなに重さに対して繊細とは思わなかった・・・
これは綿を貼り付けるどころじゃないぞ。
2代目ボディ
(一回ビール休憩をはさみつつ)雲部分をもっと小型化して軽量化することにした。
ということで2代目ボディはコンパクトに。
これでヘリに装着し、試しに飛ばしてみると、今度は飛んだ!
さて綿を使わずに雲らしさをどうやって出すか。
凹凸を出すのにはさみを使うと、どうしても表面がなめらかじゃなくなる。
そこで毛玉取り器を使うことにした。8年くらい前に100円ショップで買ったものだし、壊れてもいいや、ということで。
はさみでざっくりと凹凸を作っていき、仕上げに毛玉取りで滑らかにする。
仕上げにクリーム色のスプレーで着色し、できたのがこちら。
プロペラは空の色をイメージして青くした。
筋斗雲に見えるだろうか。各自見えるように努力してください。
リモコンは悟空の道着をイメージし、赤くした。
赤くした後、道着はオレンジだった事に気づいた。
調べないでやるとこういうことになるという教訓である。
亀マークをつければそれっぽくなるよね、ということで許して欲しい。
飛べ!リモコン筋斗雲
さて、早速飛ばしてみると・・・
漫画のようにギューンとは行かないが、フワフワと浮かぶ様は一応雲っぽい。
ただラジコンヘリ、このサイズ(手のひらに乗るくらい)でもモーター音が結構でかい。
そしてプロペラの風圧が強い。室内で飛ばすと、机の上の書類をどんどんぶっ飛ばしてくれる。
せっかくなので外で飛ばしてみることにする。
・・・何だかスカイフィッシュでも撮影したみたいになった。
言い訳をさせていただくと、ラジコンヘリの操作が難しいのだ。
また地形やちょっとした風に影響を受け、まっすぐ飛ばすのは至難の業。
室内用なので電波の届く範囲が狭く、ある程度高く上がるとコントロールが効かなくなってしまう。
一人で三脚にセットしたカメラを回し、映る範囲に入るようにコントロールするのはとても難しいのだ。
なので、勘弁して下さい。
イメージとしてはこんな絵が撮りたかったのだが(合成です)。
Maker Faireで「なにか作りたい!」と思って、結果出来たのがこれだ。
次はもうちょっとまともなものを作りますから。