2013年10月09日

独自旅行台湾 Traveling alone in Taiwan(中編)

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  • by 松本ジュンイチロー
独自旅行台湾 Traveling alone in Taiwan(中編)

好久不見!我是松本。
9月に行った台湾旅行、中編。5泊6日の日程のうち、3日目から。
ちょうどこの時、台湾に台風19号が接近してきており、天候がだんだん不安定に・・・
そして9/19は中秋節(日本でいうお盆のようなもの)で、休みのところが多い、という想定外の状況が。

前編はこちら

國父史蹟館とコスプレイヤー

3日目は高雄から台北に戻り、北投(Beitou)温泉へ行く予定。
台北駅に戻り、地下のフードコートでお昼を食べたあと、國父史蹟紀念館へ。
台北駅を出た時には晴れていたものの、徒歩で國父史蹟館へ向かっている最中に雨が。
國父史蹟館に着いたころには大雨に。

國父史蹟館

國父史蹟館はもともと、梅屋敷という旅館だった建物。
公園内に、和風の建物が保存されている。
コスプレ写真の撮影スポットになっているらしく、3組のコスプレイヤーが来ていた。
アニメのキャラ(多分)のコスプレをした女性一人と、撮影スタッフ数人といったチーム。
どういう団体なんだろう?彼らも、大雨で困っていたようだが。

北投温泉へ

台北でもう少し観光する予定だったが、大雨で断念。40分ほど電車に乗って北投温泉へ。
北投温泉に着いた頃には雨も小降りになっていたものの、駅から荷物を引きずって坂道を登ってホテルに行くのは大変だった・・・

温泉の川

北投温泉はかつて日本人が開発した温泉地。地熱谷という源泉から温泉の川が流れ、そこにそって温泉旅館が並ぶ温泉街となっている。
この川自体も入浴でき、観光客が足湯のように浸かったり、普通に風呂のように浸かったりしていた。(本当は、排水が流れ込んでいるため、入湯は禁止らしい)
かつての公衆浴場の建物を利用した、北投温泉博物館に行きたかったのだが、この日は中秋節で休館日。しかたがないので付近を散策。あやうく道に迷って戻れなくなりそうだった。
中秋節の日は外でバーベキューをやる習慣があるのか、雨なのに傘をさしながら、家族で家の庭に出てバーベキューをやっているという風景をいくつか目撃。全体的に台湾の人たち、雨をあんまり気にしてないような。雨が多いからだろうか。

滝乃湯

滝乃湯

北投温泉には滝乃湯という銭湯がある。台湾の公衆浴場は水着着用のところが多いが、ここは水着着用不可。番台のおじさんにも「水着ダメ!」と念を押される。
90元払って番台の裏の入口をくぐると、右手に棚とベンチ、左手に浴槽二つ。奥にカランとシャワーがあるが水だけしか出ない。どうやら浴槽のお湯をバケツや桶で汲み、うすめて使うらしい。お湯の温度は42℃前後とかなり熱い。
手前と奥の浴槽が仕切りで区切られており、奥の浴槽に入ろうとしたら、地元のおじさんに「熱いからあっちにしとけ」と片言で言われた。緑色っぽい、すこし濁りのあるお湯。確かに熱い。酸性度が高いため、顔をお湯に漬けるのはダメらしい。
地元のおじさんたちは思い思いに浸かったり、寝転がったり。やや緊張感はあったものの、よく温まるいいお湯だった。古いので清潔とは言えないが、潔癖症でなければおすすめだ。

この日は駅前の料理屋に飛び込みで。日本語も英語も通じない店だったが、ピータン豆腐と牛肉の入った麺と台湾ビール。安かったしうまかった!

ピータン豆腐

帰り道では全長7〜8センチはありそうな巨大なかたつむりを見た。見たというか、やたらたくさんいて、暗い道では踏まないように気をつけなければいけないほどだった。

川でなんか騒いでるな、と思ったら旅行者らしき欧米人の3人組が水着を着て川に浸かってて、フォー!ってテンション上がってました。欧米の人って、そういうところあるよね。

でかいかたつむり

台北へ

翌日は台北へ。北投から台北へ戻る電車が途中の駅で止まってしまう。車内放送によると、近くの駅で人身事故があったらしい。電車は20分ほどで動き出したが、隣の駅の向かいの線路では覆いがかけられ、警察とテレビカメラが来ていた。テレビカメラが来ていたということは、人身事故は珍しいのかもしれない。東京では2〜3日にいっぺんくらいはある気がするが。

台湾の電車の車内放送は4種類の言語であることが多いようだ。中国共通語と英語、あとの2種はおそらく台湾語と、何だろう?それぞれ違う声なので、4人の女性が代わりばんこに喋っているように聞こえてちょっと面白い。

気づいたことがひとつ。台湾の電車の乗車マナーのことだ。
夕方、ちょうど帰宅ラッシュの時間に電車に乗ることになり、駅で並んで電車を待っていると、電車が来るまでに行列ができた。
電車が来ると、次々乗車していき、列の真ん中辺りにいた私が乗車したところで、乗車率80%くらいだろうか。
東京なら間違いなくまだ乗ってくるところ。押されるのを覚悟して後ろを振り返ると、誰も乗ってこない。
間違いなく東京なら列の終わりまで無理にでも乗車していたはずの人数だ。
これは意外だった。そうか、この国には「この電車に乗らなきゃ死ぬ!」って切羽詰まっている人はいないのだ、きっと。
考えてみれば当然だ。死なないもんな。不自然なのはきっと東京の方なのだろう。

台北駅

いよいよ台風による天候の不安が高まる中、最後の日程へ。
後編へ続く

でかい風呂

北投温泉で泊まったホテルがやたら豪華で、お風呂ではライオンの口からお湯が出た。

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