2013年09月29日

なんとなく思いつきでコミケに行った

なんとなく思いつきでコミケに行った

みなさん「コミケ」はご存知だろうか。
興味がなくても、名前くらいは聞いたことあるはず。
かく言う私も正直、それほど興味があるわけではなかったが、実際どんなものか詳しく知らないまま、思いつきで行ってきた。

コミケとは、コミックマーケットの略称。世界最大規模の同人誌即売会である。
同人、つまりアマチュアの団体(「サークル」と称する)が、それぞれ作成したもの(自主制作のコミック本いわゆる「薄い本」を中心に、小説、ゲーム、人形、アクセサリーなど、手作りのものが主となる)を、それぞれ割り当てられたブースにおいて販売する。夏・冬の年2回開催され、「夏コミ」「冬コミ」と呼ぶそうだ。参加サークル数は3,500、開催地は東京ビッグサイト。
今回私が行ってきたのは「夏コミ」、「コミックマーケット84」。2013年8月10日〜12日、3日間に渡る開催日程の中日である。

私がコミケに行ったわけ。「東京銭湯」の新刊が発行されるためである。
「東京銭湯」とは、銭湯めぐりをライフワークとするデザイナーtkym氏と、イラスト担当のおぐらさち氏のユニット「エンゲラーズ」による東京都の銭湯レポート。
今回、Vol.1(第一湯)「杉並区」、Vol.2(第二湯)「中野区」に続く、新刊Vol.3(第三湯)「渋谷区・港区・中央区」が発行される。
知人なので本人から直接買えばいいのだが、まあせっかくなので、ということだ。

国際展示場駅

東京ビッグサイトはりんかい線国際展示場駅にある。みんな知っていると思うけど。
国際展示場駅には別の用件で何度か来たことがあるが、かつて無い人出だ。
駅からビッグサイトまで、人が連なっている。しかもこの日はとても暑かった・・・
聞いた話によると、会場内は外の酷暑と人の熱気で、過酷な暑さだったらしい。
しかし注意しなければならないのは昼まで。なんでも、目当てのものが決まっている人達は、朝から行って午前中に大方買い物を済ませてしまうそうだ。私が会場に着いたのは14時過ぎだが、確かに会場へ向かう人より会場から帰ってくる人のほうが多いように感じた。
会場内外で座り込んでいる人達もその手の人達だろう。

ビッグサイトまで

というわけで午後は比較的落ち着いて見られる。
会場内、それでも人はかなり多いが、身動きが取れないほどではない。
入り口でカタログを販売していた。2000円、高いな!と思って購入はやめたが、後で実物を見て納得。ジャンプくらいの厚さがある。3日間、全てのサークルの情報を掲載しているのだからしょうがないか。

場内

目当てのサークルがあるなら、そのサークルの出店場所を探さなければならない。
先のエンゲラーズを例に上げると、
場所表示例
ツイッターの画面だが、サークル名「エンゲラーズ」の後に「@〜」とある。
「C84」はコミックマーケット84、「日曜」は出店日、この場合は2日目、「西」は西会場と東会場があるうちの西会場、「か27a」は机を並べた島ごとに割り振られる50音のうちの「か」の島の、27番目の机のa側、ということである。
会場がとても広く、ややわかりにくいが、会場内にも案内図があるのでそれと合わせて探してみよう。

場内

というわけで無事、「東京銭湯」の新刊及び既刊を入手。
「東京銭湯」は、東京都内の銭湯を区ごとに網羅した自主制作による冊子。
銭湯の外観と、内部のイラスト、紹介文によって構成されており、フルカラーで、情報量はかなりのもの。
だんだんと数を減らしていく銭湯を記録しておくという意味でも、銭湯のガイドブックとしても、貴重なものであることは間違いない。
気になる方は同人誌の通販サイト「COMIC ZIN」でも購入できるのでそちらをどうぞ。
また次回のコミックマーケット(冬コミ)にも当選すれば出店するとのことだ。

東京銭湯

コミケ、コミックマーケットの名の通り、自主制作のコミック本が主体だが、「東京銭湯」のように、あるテーマを深く掘り下げたレポートを冊子にし、出品しているサークルも多い。
旅行、食べ物、お酒など、商業誌ではありえないようなニッチなテーマのものもあるので、自分の興味があるテーマの冊子などを出品しているサークルがないか調べてみるのもいいかもしれない。

場内2

コスプレの人達

コミケには泊りがけで来る人も多いらしい。
そのために、手荷物預かり所がある。荷物が多い場合は活用しよう。
コスプレした人が普通に並んでるのが面白い。

進撃のスタッフ

コミケ運営スタッフは基本ボランティアとのこと。スタッフもコスプレをしていることがあり、今回多く見かけたのは「進撃の巨人」の調査兵団コスプレ。
「進撃の巨人」人気は凄いようで、沢山の調査兵団を見かけた。クオリティはそれぞれだけど。

屋外コスプレエリア

コミケといえばコスプレ。コスプレをした人が会場内を普通にうろうろしているが、コスプレ写真の撮影をするエリアは決まっていて、いずれも屋外。
猛暑の中コスプレしていた方、お疲れ様でした・・・
撮影する場合は一声かけるのがマナーらしい。声をかければポーズを取ってくれる。
興味のある人は検索してみれば沢山出てくるのでそちらをどうぞ。

郵便

沢山買い物をした場合は、ゆうパックやクロネコヤマトの宅急便で配送もできるようだ。
それぞれ会場の外にブースがあったが、かなり長い行列が出来ていた。
また飲食の屋台や売店、喫煙所もある。

屋台

企業ブース

企業ブースはアニメやゲームの企業が出展する会場。個人のサークルとは別の会場となっている。こちらは特に目当てはないのでスルー。

さて、一回りしてみたものの、萌え文化的なものにそれほど興味があるわけでもないし、二次創作にもそれほど興味がないし、目的のものは手に入れて、他に欲しいものもないので、もう帰ることに。
帰りのりんかい線も混雑することは間違いないだろうと思い、水上バスを利用することにした。
ビッグサイトのすぐ近くから(水上バス「有明客船ターミナル」)400円でJR浜松町駅の近くの「日の出桟橋」まで行ける。
約25分の船旅である。観光気分でやって来たので締めくくりとしてはいいのでは無いだろうか。

水上バス

以上、思いつきでコミケに行ってみたレポートでした。
ちょっと興味があるけど怖い!という方の参考になれば幸いである。

あー、あと、当日ツイッターなどで、「りんかい線が臭い!」などと話題になってたが、それはまあ、本当の話だ。もちろんみんながみんなそうではなく、ごく一部の人だと思うが、1つの車両に一人いたらもうそれで充分なので・・・
年に数回のお祭くらい清潔にしてきて欲しいものだが、遠くからやって来て、そのお金があればもう一冊本が買える、っていう思想なのかもしれない。なので観光派は水上バスがお勧め。

水上バス

水上バス、楽しいよね。