2017年09月22日
カップヌードルは縄文土器で食べる時代
カップヌードルの日清食品が、カップヌードル専用の縄文土器を開発しているらしい。Twitterでそんな投稿を見かけた。
日本文化をテーマにした雑誌「和樂」とカップヌードルのコラボ企画らしい。さっそく「和樂」の該当の号を注文してみると、あったあった。
なるほど。カップヌードルがすっぽり入る形の土器を開発中とな。
モデルは国宝にも指定された縄文土器「火焔型土器」。
火焔型土器とおれ
火焔型土器なら、新潟に実物を見に行った。火焔型土器のリュックを背負って。
新潟・十日町市博物館の火焔型土器。
火焔型土器をモチーフにしたスタバのタンブラーのケースを作ってスタバに持ち込んだこともある。
【縄文ハック02】スタバのコーヒーはマイ縄文土器を持参しても割引されるのか | ゆるがしこい節約メディア「ゆるぢえさん」
火焔型土器に関して言えば、カップヌードルサイドよりおれのほうが先輩であると言っても過言ではない。
ないよな。
タンブラー用のケース、使えるのでは
ふと、スタバのタンブラー用に作ったケース、カップヌードルも入ったりして……と思ったので、スーパーでカップヌードルを買ってきた。
入らなかったらカップヌードルの中身だけを出して、タンブラーに入れて作ってみてもいいだろう。
そうしたらなんと、サイズぴったりである。
むしろカップヌードルのために作ったかのようだ。
せっかくだ。火焔型土器の先輩として、これでカップヌードルを食べてみようではないか。
火焔型土器でカップヌードルを食べる
カップヌードルを食べるのはずいぶん久しぶりだ。
子供の頃はたまに食べていたが、大人になってからカップヌードルだけではなくインスタントラーメン自体からずいぶん遠ざかってしまった。ごくたまに袋麺を食べるくらいだ。
久々に手にしたカップヌードル、容器の手触りが昔とは違う気がする。
昔はスチロールだった気がするが、今は紙でできていた。時代を反映した技術の進歩だ(2008年に変更になったそうだ)。
「火焔型タンブラーケース」改め「火焔型カップヌードルケース」にセットし、蓋をあけてお湯を注ぐ。
蓋を押さえるのは、やはり土偶がいいだろう。
縄文時代の遺物で、土器に土偶のような顔をつけたものがあり、顔面把手と呼ばれる。これはいわば顔面把手付蓋だ。
これで3分待つ。おなじみのいい匂いがしてくる。
3分たって、蓋を剥がしてみると、おお。カップヌードル独特の具材が並ぶ、よく知っている風景だ。
何かよくわからない肉のようなかたまり、「ダイスミンチ」通称「謎肉」から角切りチャーシュー「コロチャー」になったときに話題になったが、あれはいつのことだったか(2009年だった。現在は両方入っている。しかも謎肉の正体も公式サイトでバラされている!)。
では伸びないうちに食べてみよう。
写真で見ると、カップヌードルの麺と火焔型土器の渦巻き模様が妙に馴染んでいる気がする。やはりカップヌードルと火焔型土器は相性がいいのだ。
カップヌードル自体の味は安定感のあるあの味だ。ラーメンの味というよりカップヌードルの味。火焔型土器に入っていても味は安定した美味しさである。当たり前だが。
ただ、左右に出ている鶏頭冠突起が少々邪魔ではある。
ない方が食べやすいかもしれない。そして口がカップヌードルの容器に届かず、スープが飲めないという欠点があった。
しかし鶏頭冠突起はただの飾りというわけではない。
箸を置けるのだ。
スープは「火焔型カップヌードルケース」から外して飲んだ。
ごちそうさまでした。
2017.11.1追記
ついに日清食品のものが完成したようですよ。
国宝応援プロジェクト“カップヌードル専用縄文土器”がついに完成!