2016年05月24日

THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016に行ってきた

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  • by 松本ジュンイチロー
THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016に行ってきた

2016年5月12日、代々木の国立競技場で行なわれたTHE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016ライブに行ってきた。
結論としては、イエモンは最高だった。

高校生ぐらいの頃からTHE YELLOW MONKEYのファンになった。
当時のTHE YELLOW MONKEYはJAMという曲が売れて、音楽番組に出だした頃だったと思う。

元々、おれは特別音楽好きというわけでもなく、むしろ音楽を愛してる! みたいな人が苦手だ。
だって音楽愛してる系の人と音楽の話になると、お前は分かってない! みたいなことすぐ言うじゃないですか。
お笑いもそうなんだけど。あれなんなんだろうね。だから音楽とお笑いの話はあまりしたくない。政治と宗教みたいな扱いだ。

それにライブでのお約束みたいなのも好きじゃない。
あの妙な動きみんなでやんなきゃ駄目なのか、って思ってしまう。

それでもTHE YELLOW MONKEYはカッコ良かった。
音楽の細かいことはよくわからないけど、楽曲もカッコ良かったし、バンドとしての空気感みたいなのもカッコ良かった。
今のおれより当時のTHE YELLOW MONKEYは年下だったはずだけど、大人のロックバンドとして、おれの考える音楽やってる人のカッコよさをまさに体現している感じがTHE YELLOW MONKEYにはあった。

活動休止から解散になって、しばらく代わりになるバンドを探したけど、どれもイエモンにはかなわなかった。
だから、好きなバンド不在でいいか、と思っていた。特別音楽好きというわけでもないし。

吉井和哉(敬称略)のソロも聞いていたし、もちろんカッコ良いのだけれど、THE YELLOW MONKEYというバンドの世界観とは違う。
どこか物足りなかった。

今回、復活するというニュースが発表されて、あまり乗りきれなかったのは、時間が経って少し醒めていたし、おれの中で解散前のTHE YELLOW MONKEYが理想化されすぎていて、もう当時のあの感じはないだろう、という思いがあったからという気がしている。

なので、チケットは特に取らなかった。
そもそもチケット争奪戦みたいなのも嫌いなのだ。
大ファンの人には申し訳ないのだが。

行くことになったのは、知人がたまたま、一緒に行く予定だった人が行けなくなり、どうかという打診があったから。
せっかくの機会だからと、行くことにした。

そうしたら凄かったよね。
当時のあの感じを持ちつつも、15年分プラスされたTHE YELLOW MONKEYがそこにいた。
ライブ自体のレポートは、もっと音楽に詳しくてもっとTHE YELLOW MONKEYが好きな人が書いていると思うので、詳しくは書かないが。

個人的に心に残っているのは、最初に御簾みたいな布越しにシルエットで演奏していた「プライマル」の尊さと、すごく好きな曲「HOTEL宇宙船」、最後の最後にやってくれた「JAM」。
とにかく一曲一曲も、全体の構成も、演出もすべて最高にカッコ良かった。
THE YELLOW MONKEYとしてのデビュー曲から新曲まで、新旧すべてのファンに届かせようという、サービス精神も感じた。
さすが、一流の大人のロックバンド。

ただ流れで何となく復活したのではなく、少年漫画で主人公たちのチームがいったんバラバラになって、数年後修行してみんな強くなって再結集する展開。
まさにあの感じだった。
疑った自分を恥じたい。

そして、吉井和哉からの「一生イエローモンキーをやっていく」宣言。
きっとおじいちゃんになってもカッコ良いロックバンドでいてくれるのだろう。
その日は興奮して眠れなかった。

とりとめのない話だけど、忘れないように書いておくことにした。
THE YELLOW MONKEYは当時も今も最高にカッコ良いロックバンドだった。