2016年04月05日
離島のここがすごい 〜徳之島・沖永良部島編〜
2016年3月中旬、奄美大島へ旅行に行った。
毎年頭を悩ませる確定申告も終わり、年度末からの逃避である。
奄美大島は3度目。今回は、奄美大島と、2度目の徳之島、そして初めての沖永良部島。
やはり、離島はすごかった。
徳之島と沖永良部島
今回は、バニラエアで奄美大島へ行き、奄美大島の名瀬港からフェリーで徳之島、沖永良部島へ。
島往復のフェリー代と飛行機代往復との合計で25,000円くらい。安く行けるのでありがたい。
徳之島
奄美大島の名瀬港からフェリーで2時間半ほど。
飛行機なら鹿児島空港から1時間ほど。
1日あれば車で1周できるくらいの広さの離島である。
沖永良部島
奄美大島の名瀬港からフェリーで6時間ほど。
飛行機なら鹿児島空港から1時間10分ほど。
車があれば半日で1周できるくらいの広さの離島だ。
徳之島に2泊、沖永良部島に1泊し、主に原付で島内をめぐった。
原付はレンタカー店やバイク店で借りられるほか、ホテルで貸し出ししている場合も。
3月の気候はどちらの島も東京の5月くらい。天気にもよるが、Tシャツ+長袖シャツだと朝晩は涼しいくらいだ。
晴れていれば日差しが強いので暑く、Tシャツでも過ごせる。
離島のすごいところ1:海がすごい
南の島なので、もちろん海はとても綺麗だ。
どちらも遠浅で波が穏やかなのが特徴。
畦プリンスビーチ(徳之島)
畦プリンスビーチは、徳之島の北東。
現在の天皇陛下が皇太子時代に訪れたことから名付けられた、美しい海岸だ。
今回いくつもビーチに行ったが、ここが一番綺麗だったように思う。
喜念浜海岸(徳之島)
喜念浜海岸は、徳之島の南東にある海岸。
砂浜が美しく、波が特に穏やかで、何時間でもさざなみを眺めていられる。
笠石海浜公園(沖永良部島)
笠石海浜公園は、沖永良部島の北東。
空港からもフェリーターミナルからも近い。海が綺麗なことはもちろん、春になると公園内にたくさんの花が咲くらしい。
変わった形の展望台からの眺めも美しい。
沖泊海浜公園(沖永良部島)
沖泊海浜公園は、沖永良部島の北西。
広いビーチのある海岸だ。
その近くにある天然記念物の「大型有孔虫化石密集層」も見応えがある。
有孔虫とは殻をもつ原生生物のこと。その殻が大量に積み重なって崖になっている
もちろん夏にはスノーケリングやダイビングなどのマリンスポーツを楽しみに、多くの人が島にやってくるそうだ。
離島のすごいところ2:岩がすごい
海が綺麗なのは当然といえば当然なのだが、奇岩がたくさん見られるのも楽しい。
ムシロ瀬(徳之島)
ムシロ瀬は、徳之島の北にある海岸。
縦横に亀裂の入った巨大な花崗岩がびっしり並ぶ海岸は、なんだか地球ではない他の星のような印象を受けるほど。
写真だと伝わりにくいかもしれない。とにかくでかい奇岩がごろごろしている。
昇竜洞(沖永良部島)
昇竜洞は、沖永良部島の西側にある大山の中腹から入れる、天然記念物の鍾乳洞。
本格的な鍾乳洞だがカジュアルに行ける(有料)。うねる鍾乳石はどこか生物っぽさもあり、自然の造形に驚く。
キラキラ光る鍾乳石。
新しいと思われる白っぽいところと、古いと思われる色あせたところとがあり、現在も成長している鍾乳洞だと感じる。
離島のすごいところ3:崖がすごい
砂浜も美しいのだが、断崖のダイナミックさも捨てがたい。
徳之島、沖永良部島ともに見どころのある断崖絶壁がたくさんあるのだ。
犬の門蓋(徳之島)
犬の門蓋。いんのじょうぶた、と読む。徳之島の西に位置する。
2つの穴から海が見える「メガネ岩」など、波や風で侵食された断崖の作る風景は圧巻。
その昔、大挙して人や家畜を襲った犬の群れを捕えてここから投げ捨てた、という悲しいいわれがある場所でもある。
メガネ岩を撮影していたらiPhoneのカメラに一瞬ノイズが入ったのが怖い。今までもその後もなんともなかったのだが。
フーチャ(沖永良部島)
フーチャは別名「潮吹き洞窟」ともいう。
沖永良部島の北の端にある。波や風で侵食された断崖だ。
大きな穴が2つあいており、覗いてみると下に海が見える。
穴の際まで歩いて行けるのでスリル満点だ。
離島のすごいところ4:眺めがすごい
ソテツトンネル(徳之島)
ソテツトンネルは、徳之島の北東の端にある、ソテツの群生地を利用したソテツのトンネルだ。
古代の植物のようなソテツの間をくぐって行くと展望台があり、その上からの眺めが素晴らしい。
田皆岬(沖永良部島)
田皆岬は、沖永良部島の北西の端にある岬。
遠くまで見渡せる美しい断崖は、かつて映画のロケ地としても使われたそうだ。
ここも崖の際まで行くことができる。
この日は風が強く、波が高かったので迫力がすごい。
離島のすごいところ5:生き物がすごい
徳之島の闘牛散歩
徳之島は闘牛が盛んだ。闘牛自体はまだ見たことがないので次の機会にぜひ見てみたいのだが、闘牛用の牛を飼っているところがたくさんあり、海岸で牛を散歩させている風景を見た。
恐竜のようなでかい牛をトラックに積んで海岸まで引いてきていた。
ウミガメビューポイント(沖永良部島)
沖永良部島のちょうど真ん中あたり、北の海沿いにあるウミガメビューポイント。
崖の下にウミガメが好む海藻が繁殖しており、満潮時には沢山のウミガメが観察できる。世界でも貴重な場所だそうだ。
私が行った時には7〜8匹のウミガメが確認できた。カメラのズームの限界によりはっきりしないが、写真中央あたりにウミガメがいるのがわかるだろうか。
多い時には20〜30匹観察できるそうだ。
コイン式の望遠鏡も設置されている。
また、沖永良部島で宿泊したホテルから帰りに港へ向かうバスの中からクジラの尻尾が見えた。2月〜3月に、クジラが島近くにやってくるらしい。
今回は、時期としては少し遅かったが、もう少し早い時期にホエールウォッチングに行くのも楽しそうだ。
離島は最高だ
徳之島、沖永良部島の魅力はまだまだたくさんあるが、特に印象深かったものだけをピックアップしてみた。
離島ならではの交通の便の悪さはもちろんあるが、それはそれで離島の魅力でもある。
今回などは、沖永良部島から奄美大島に帰るフェリーが、じゃがいもの積み込みのため1時間半ほど遅れ、約6時間の船旅のはずが約8時間近くに。それもまた楽しい。
天気にも恵まれ、海沿いの道で、風を感じながら原付を走らせるのはとても心地よかった。
ますます離島の魅力にとらわれてしまいそうだ。