2015年10月16日
新しいマジムン対策のご提案

マジムンが怖い。
沖縄に行く多くの人が抱えているであろう悩みだ。
おれも沖縄は好きで、1〜2年に1度程度は行くのだが、マジムンはやはり怖い。でも行きたい。
そんな悩みを解決できるアイテムを開発したのでご提案させていただきたい。
知らない人のために、マジムンとは
マジムンとは、沖縄の伝承で、人間に害をなす妖怪や悪霊のこと。
赤ん坊の姿のアカングワーマジムンや、アヒルの姿のアフィラーマジムン、牛の姿のウシマジムン、豚の姿のウーグワーマジムンなどの動物の姿のマジムン、しゃもじの姿のミシゲーマジムンなんていうのもいる。
マジムンの中には、もし股の下をくぐられると生気を奪われて死んでしまうものもいるという。怖すぎる。
股をくぐられないよう、ずっと内股で歩かなきゃならない。
これらのマジムンが家に入ってこないようにするための魔除けが、石敢當(いしがんどう)。
沖縄では、民家の外壁に「石敢當」と書かれた板が埋め込んであったり、石碑のように立ててあったりするのをそこらじゅうで見かける。石敢當にぶつかったマジムンは、砕け散るという。
石敢當は本当にそこらじゅうにある。住宅地はもちろん、セコムが守ってそうな現代的なビルにあることも。セコムでもマジムンは防げないのだ。たぶん。
最近取り付けられたらしい、新しいものもある。シーサーと組み合わせたちょっとファンシーなものまで。
ひとつの家で何箇所も石敢當を設置しているところも。石敢當がどれだけたくさんあるかは、沖縄のおもしろ情報サイトDEE沖縄のこちらの記事に詳しい。
沖縄の人もやはり、それくらいマジムンが怖いのだ。
いっそ、この石敢當を持ち歩けば安全なのではないか。
持ち歩ける石敢當。いつも持っているものに石敢當を組み込んでしまおう。
それが、石敢當のiPhoneカバー「i石敢當」である。
中身はiPhoneなのでもちろん電話もネットもできる。その上マジムン対策もできるというすぐれものだ。
持ち歩くのはもちろん、家の玄関に設置すれば、家に入ってきたマジムンを撃退できる。
しかし、石敢當だけでは少し不安である。
さらに安全を追求したい。
沖縄で魔除けといえばもうひとつ。おなじみシーサーだ。
建物の屋根や入り口に、魔除けとして飾られる獅子の像。
こちらも身につけられるようにしよう。
サンダルとシーサーを一体化させた、ビーサンならぬ「シーサン」だ。
「i石敢當」と「シーサン」を身につけて歩けば、沖縄旅行も安心というわけだ。
もしマジムンと遭遇したら
遅めの夏休みを取って、沖縄にやってきた。
天気がよく、温かいので気分がいい。
沖縄はいいなぁ…
海沿いをぼんやり歩いていると、周囲に異様な気配を感じた。
まさか…!?
マジムンだ!
しかし、おれは焦らない。
こんな時のための備えは万全である。
有無を言わさず、先制攻撃だ。
シーサーのサンダル「シーサン」を装備しての蹴りをくらえ! イヤーッ!!
シーサーの力はさすがである。一撃でアフィラーマジムンを倒した。
その時だ。
ウシマジムンがこちらをめがけて突進してきた。
そこですかさず「i石敢當」を構える。
石敢當の力を込めたiPhoneカバー「i石敢當」の効果は抜群だ。
ウシマジムンは砕け散った。
おびえたミシゲーマジムンは逃げていった。
無事、マジムンを撃退できた。
「i石敢當」と「シーサン」を装備しておいてよかった。
ドラクエ風に言えば「石敢當やシーサーは装備しないと意味がないぞ!」ということだ。
沖縄旅行の際の安全対策として提案させていただきたい。
「i石敢當」の制作過程
「i石敢當」は、100円ショップで購入したiPhoneカバーをベースに作成した。
「石敢當」の文字を刻む石版パーツは石塑粘土(プレミックス)で作成。
ベースの石垣は軽量樹脂粘土(ハーティソフト)で作成した。
ベースの石垣に石版パーツを接着し、プリントアウトしたものから「石敢當」の文字を転写して彫っていく。この部分だけ石塑粘土で作ったのは軽量樹脂粘土だと柔らかいので彫れないからだ。
石らしく塗装したら完成だ。ジオラマに使う緑色のパウダーで苔を表現した。耐久性を持たせるため、防水ニスとラッカースプレーを塗布してある。
使ってみると、石垣の凹凸が手にフィットして持ちやすいのだ。表面のざらざらはいい感じにすべり止めになってくれている気がする。実用的!
「シーサン」の制作過程
シーサーの下絵を描いてプリントアウトし、厚紙に貼りつけて、その上に軽量樹脂粘土を盛っていく。
シーサーの眉毛やたてがみって、だいたいみんなクルックルだが、くせっ毛なのだろうか。ジョルノ・ジョバァーナ(ジョジョの奇妙な冒険第5部の主人公)みたいだ。
阿吽の形(狛犬と同じ形)に、口を開けているものと閉じているものを作った。
なおシーサーは元々は単体で置かれるもので、阿吽の形に一対で作られることが増えたのは狛犬からの影響だとか。狛犬とシーサー、似ているけど伝わったルートなどが違うそうだ。
塗装してサンダルに装着したら「シーサン」完成だ。
ベースのサンダルはいわゆる「便所サンダル」。耐久性にすぐれ、履き心地が良い。
もともと1足持っていたのだが、便所サンダルの通販サイト「ベンサン.jp」で2足買ったばかりの時に、ノベルティで1足もらい、家に便所サンダルが計4足になってしまったのでここぞとばかりに利用した。
これらのアイテムを身につけておけば、沖縄で万が一マジムンに遭遇しても、もう恐れることはない。
もうマジムンに股をくぐられないよう内股でそーっと歩いたり、沖縄に行く前に膝の入れ替え(マジシャン・ナポレオンズのネタ)を練習しなくても沖縄旅行を楽しめるのだ。

暖かいし、海は綺麗だし、沖縄最高! 本当は半年に1回行きたい。