2015年09月06日

クール忍者、ただいま参上!

クール忍者、ただいま参上!

まだまだ残暑厳しゅうござるな。
忍者でござる。

夏イメージ

我々忍者にとって、暑い日の隠密活動は大変でござる。
でも拙者は平気でござるよ。
何故かって?

今日は拙者が、暑い夏の隠密活動のために便利な5つ道具を紹介するでござる。
拙者、猛暑に負けない、クール忍者でござる!

「クール面頬」と「UVカット小手」

面頬使用例
まずはこれ。普通の面頬じゃないでござる。

※面頬(めんほお):口元を守る防具。

面頬の下地が、水に濡らすとひんやりと気持ちがいい、クール素材でできている「クール面頬」でござるよ。
面頬自体はスナップボタンで着脱可能。
隠密活動の前に、さっと水で濡らして絞っておけば、暑さに負けないんでござる。

小手

この小手の下地も、UVカット素材でござる。
腕を守れるばかりか日焼けもしない、一石二鳥の「UVカット小手」でござるよ。

クール面頬とUVカット小手

冷感鉢金「忍ピタ」

忍ピタ使用例

そうそう、この鉢金、一見普通の鉢金でござるが、これこそ冷感鉢金「忍ピタ」でござる。

※鉢金(はちがね):額を守る防具。

忍ピタ外観

額を守るだけでなく、裏側の冷感ジェルが、熱を吸収してくれるのでござる。

忍ピタ

水分補給に「ボトル竹ース」

熱中症予防に水分補給も欠かせないでござるよ。

竹ース

そんな時はこれ。
竹製のペットボトルケース「ボトル竹ース」でござる。

竹ースアップ

内側が断熱素材になっているので、ある程度飲み物の冷たさも保ってくれる、便利な道具でござるよ。

ボトル竹ース

クナイ型アイスキャンディー「ガリガリクナイ」

暑い時には、アイスを食べて一息つくでござる。
アイスはもちろんクナイ型の「ガリガリクナイ」。

ガリガリクナイ手持ち

※クナイ:壁に穴を開けたり、地面を掘ったりするための道具。漫画などでよく手裏剣代わりに使っているが武器として使うのは一般的ではないらしい。

ソーダ味のアイスはさっぱりとしていて最高でござるな!

ガリガリクナイ

忍者用ミントタブレット「手裏スク」

暑くて頭がぼーっとしていたら、標的を取り逃がしかねないでござる。
そんなときはこれ。

手裏スク手持ち

ミントタブレット「手裏スク」。
手裏剣型のタブレットを2〜3粒口に含めば、ミントの刺激で頭すっきりでござる。

手裏スク

ややっ、標的発見!

標的発見

夏の忍者5つ道具で、今日も手裏剣ストライクでござる。

手裏剣

やりたかったことは以上なので、製作工程を簡単に紹介していく。

面頬と小手作り

紙をなんとなく切り貼りして型紙を作り、それをもとに展開図を作る。

面頬展開図

展開図をプリントアウトして厚紙に貼りつけ、切り抜いて組み立てたら粘土(軽量樹脂粘土)を盛って成形。裏に着脱用のスナップボタンをつけておいた。

面頬裏

鋳鉄のような表面のテクスチャを作るため、モデリングペースト(ペースト状の樹脂)をはたいて表面の凹凸を作り、やすりで軽く削る。
鋲はネイルアートのパーツの半球を貼りつけた。

面頬塗装前

黒っぽく下塗りし、シルバーで金属光沢を出したら防水ニスを塗って完成。

面頬装着

面頬の下地は市販のもの。
水に濡らして絞るとひんやりする、クール素材でできた筒状のマフラーにスナップボタンを縫いつけた。ずり落ちないようにゴムひもを入れてある。

小手塗装後

小手も厚紙で作成して面頬と同じように塗装。
UVカット素材の腕カバーに直接、布用の接着剤でマジックテープをつけようとしたら上手く接着できなかったため、フェルトでベルトを作って腕カバーの上から装着する形に。

「忍ピタ」作り

忍ピタシール

黒いフェルトに銀のシール(データを作って業者に発注した)を貼って鉢金っぽく。
冷えピタの表に貼り付けて完成。

忍ピタパッケージ印刷

パッケージは冷えピタを参考に。
結構似せられたので満足である。

「ガリガリクナイ」作り

ガリガリクナイの棒は、100円ショップで買った計量スプーン。
型を作って実際に凍らせて作るのも考えたが、難しそうだし持ち運びもできなさそうなので、模型にすることにした。

ガリガリクナイ原型

スチレンボードで形を作って粘土を盛って成形。
表面はジェッソ(絵画用下塗り材)で凹凸を作って塗装。ジェルメディウム(乾くと透明になる樹脂のペースト)で表面の氷を作り、つや消しスプレーを塗布して本体は完成。棒には革紐を巻いた。

ガリガリクナイパッケージ印刷

パッケージはガリガリ君を元に作成。
イラストのテイストが難しくてごまかし気味だが、光沢紙に印刷したらそれっぽくなった。

「ボトル竹ース」作り

100円ショップで買った断熱素材のバッグを切り開いて筒にし、画用紙で覆って接着。
粘土(石塑粘土)を盛って表面を削る。

竹ース塗装前

竹風の塗装をして、ツヤ出しに防水ニスを塗って完成。
ストラップホールは重さに耐えられるよう、針金とプラスチック板で補強し、金属のワッシャーを入れてある。
ストラップは麻ひもが手に入らなかったので紙ひもで代用。

竹ース塗装後

ぱっと見、竹に見えるようになった。多分。
名前はいいのが思いつかなかったが。竹ースってなんだよ。

「手裏スク」作り

黒いフリスク(ブラックミント)のケースをベースにして作成する。
外側しか使わないので中身は出して別にとっておく。黒いフリスク、今回初めて食べたが、ちょう辛い。こんな辛いの消費し切れるだろうか。

フリスク

鎖かたびら模様にしたかったので、鎖かたびらを作る。
100円ショップのアクセサリー素材のリングを使用。
ひとつひとつペンチで開いて編む。

鎖かたびら

1パック分でこれだけ。
新しい地獄見つけた。

ペンチを持っていた右腕の筋肉痛がすごいので、編んで表面に貼り付ける案は早々に諦める。
ほら、シオマネキみたいに片腕だけでかくなったら困るしさ。
おゆまる(熱で柔らかくなる樹脂)で型をとって粘土の表面にスタンプすることにする。

手裏スク塗装前

帯状の部分には、同じように100円ショップのメガネケースからおゆまるで型をとり、革の表面のスタンプを作って押してある。プラ版でプレートを作って粘土で作った手裏剣を貼りつけて塗装。

手裏スク塗装中

中身のタブレットは、粘土で作ったものをおゆまるで型をとって複製。
白く塗装した。

表面をシールにした量産型(?)も作ってみたけど、立体のほうがカッコいいかな。

手裏スク量産型

夏がこんなに早く終わるなんて

もともと今回の工作を思いついたきっかけが、黒い冷えピタ(のような商品)を使ってみて、なんか忍者っぽい! と思ったからなのだが、あれも作りたい、これも作りたい、どうせなら忍者の格好も…とやっているうちに夏が終わってしまった。

しかも今年は残暑もはっきりせず、記事の都合上「まだまだ残暑厳しゅうござる」などと書いたが実際には涼しい。

来年の夏、隠密活動をすることになったら参考にしていただきたい。
忍者からは以上です。

忍者でござる

蚊とラジオ体操に来た人たちの視線が気になる忍者でござる。