2014年06月07日

うますぎるって本当ですか? 〜埼玉名物を探す旅 #2〜

うますぎるって本当ですか? 〜埼玉名物を探す旅 #2〜

埼玉県民のDNAに刻み込まれたフレーズがある。
「風が、語りかけます。
うまい、うますぎる。
埼玉銘菓 十万石まんじゅう」

埼玉県出身であれば、知らない人はいないであろう、このフレーズ。
テレビ埼玉で放送されていた、「十万石まんじゅう」のテレビCMである。

Youtube:十万石まんじゅうCM

この「十万石まんじゅう」、名は知っていても、実際に食べたことがない人も多いのではないだろうか。
かくいう私も、埼玉県育ちでありながら、「十万石まんじゅう」は今までに食べたことがなかった。
埼玉名物を探す旅をしている以上、食べてみないわけにはいかないだろう。

行田市駅

ということでやって来たのが埼玉県行田市にある、秩父鉄道の行田市(ぎょうだし)駅。
ここに十万石まんじゅうを作っている「十万石ふくさや」の本店がある。

その前に行っておきたいところがあった。
ここ、忍(おし)城だ。

忍城

ここは、映画にもなった小説「のぼうの城」のモデルになった城。
忍城は、石田三成による水攻めにも耐えたという、難攻不落といわれた城だ。
豊臣秀吉が唯一陥落できなかった城ともいわれている。

明治期に解体され、現在の建物は再建されたもの。
時代物のゲームやアニメ(戦国BASARAとかそういうやつ)のコスプレ撮影スポットになっているらしく、コスプレイヤーさんが何組も来ていた。
当日は6月とは思えない猛暑日だったのに、大変だなあ。

行田は、この忍城がある他にも、行田市大字埼玉(さきたま)が埼玉県の名前の由来とされていたり、さきたま古墳群があったりと、歴史ロマン溢れる土地なのだが、今回の目的はそこではない。
行田市駅から徒歩5分ほどのところにあるのが「十万石ふくさや」本店である。

本店

この建物は、もともとは蔵で、市の有形文化財として指定されている。
「十万石まんじゅう」の他にも、様々な和菓子、それに洋菓子も扱っている、老舗の菓子屋である。

パッケージ

買ってきた「十万石まんじゅう」。十万石の名は、旧忍藩の石高が十万石あったことから。
包装にはあの「うまい、うますぎる」の文言と、饅頭を食べるお姫様の絵。
版画家・棟方志功の筆だそうだ。
その由来は、お店のサイトに詳しい。甘党だった棟方志功が「行田名物にしておくにはうますぎる」と言ったそうだ。

十万石まんじゅう

やや小さめの米型の白いまんじゅうに、「十万石」の焼き印。
食べてみると、しっとり、ふわっとした皮に、なめらかなこしあん。
しっかりした甘さで、一口サイズなので、ちょっとしたお茶うけにぴったり。
うますぎる、かどうかは分からないが、お土産として上質だといえるだろう。
皮には新潟産コシヒカリと奈良産のつくね芋を使用、小豆は十勝産とのこと。

もちろん、本店まで行かなくても、埼玉県各地にある店舗や、ネットでも購入可能
本当に「うますぎる」かどうか、実際に食べて確かめて欲しい。

マーク

十万石ふくさやのこのマーク、てっきり家紋かと思っていたら「スリーハート」、ハート3つだと知ってびっくり。現代的!

さきたま餅

一緒に買った「さきたま餅」もとても美味しかった。