2014年03月21日

江戸っ子も納得する「そばスイーツ」を作りたい

江戸っ子も納得する「そばスイーツ」を作りたい

江戸っ子の好物といえば昔から、そばと決まっておりまして。
その時分、江戸の町にはずいぶんとそばの屋台が出ていたそうでございます。

「おう、そば屋さん、冷たいのひとつ頼むよ。なあ、景気はどうだい」
「ええ、まったく弱っておりますよ。どちらを向いても不景気ですからねえ。そのあおりをもろにくらいましてな」
「そうかい、だけど商売ってのは飽きずにやらなきゃいけねえよ。あきないっていうくらいだからな」
「お客様、上手いことおっしゃいますな」
「いや、そうじゃねえかと思うんだよ」
「あいすいませんな、お待たせいたしました」
「お、ありがたいねえ、こちとら江戸っ子だよ。気が短けぇんだ、馬鹿っ話してるうちにへいお待ちどうってのはありがたいね。おい、そばが細えじゃねえか。そばってのは細くなきゃいけねえよ。近頃じゃこれうどんじゃねえかっていう太いそば出す所もあるんだ。そばってのは細くなきゃな。じゃいただくぜ・・・なんだこりゃ、甘えじゃねえか!」
「へえ、実はうちはそば屋じゃないんです。甘味処なんで」
「なんだって!?甘味処?そりゃすっかり甘く見てた」

落語そば

そばスイーツの作り方

・・・というわけで、そばスイーツの作り方。

材料

白玉粉 100g
小麦粉 30g
砂糖 30g
塩 少々
黒ゴマペースト 小さじ1杯程度
水 150CCほど
小麦粉(打ち粉) ひとつかみ

小麦粉を2割ほど入れてあるのは、白玉粉だけだと伸びが悪く扱いづらいから。
いわゆる二八そばである。そば粉入ってないけど。

手順

1.白玉粉、砂糖、小麦粉、塩を混ぜる。
2.黒ごまペーストを入れ、水を少しずつ混ぜながらこねる。
3.耳たぶくらいのやわらかさになったら、幾つかに分けて8〜9分ほど蒸す。

まとまった
耳たぶくらいっていうのがどれくらいかは私も分からないが、白玉粉の袋にそう書いてあった。

蒸し器
蒸し器は100円ショップで買った、鍋の中で使えるやつ。
クッキングシートを敷かないとくっついて大変なことになる。

こねる

4.蒸しあがったら、クッキングシートを広げて生地を置き、シートごと折るようによくこねる。
蒸したては熱々なので注意。
5.生地にむらが無くなったら打ち粉をふって平たく伸ばす。

伸ばす
打ち粉をふらないとくっついて扱いづらい。

6.なるべく薄く、四角く伸ばしたら、くっくかないように打ち粉をふって二つ折りか三つ折りにし、包丁で細く切る。

切る
とにかくくっつくので、打ち粉をふりながら切る。
くっつかないように一本一本はがしていくのがとても面倒。

7.冷水で打ち粉を洗い流し、ざるで水を切る。
8.盛り付けて完成。

このような過程を経て出来たのが「そばスイーツ」である。

そばスイーツの味は

完成
そばつゆのように見えるのは黒蜜で作ったたれ。
食べてみると、もちもちした歯ごたえに、ごまの風味が効いていて、とても美味しい。
そのままでも美味しいが、黒蜜のたれにつけてもよく合う。

食べる

ただ、せっかく細切りにしたのだが、やはり麺同士がくっつきやすく、食べにくい。
すぐに塊になってしまうのだ。

そうだ、どうせくっつくなら、いっそ一口サイズに丸めるのはどうだろう。
そのままだとベタベタして食べにくいので、3個くらいずつ串に刺せば食べやすいだろう。
江戸っ子もこっちのほうがきっと気に入るに違いない。

無事一周したところで、この話は終わりです。

お後がよろしいようで

お後がよろしいようで。

泥

何度か失敗して泥みたいなのを食べたよ(味は団子だけど)。