2012年09月07日
シドニー、港町とハードなバス
シドニーは世界で一番美しい港町、と言われているそうだ。
近代的な高層ビルと、古くからあるレンガ造りの美しい建物が一緒に立ち並び、
モノレールが走り、路面電車も走る、美しい街である。
モノレールがあるせいで未来都市っぽいのに、古い建物もあるので不思議。
こういう建物がビルと並んで普通にある。
サーキュラー・キーから眺める夕暮れのハーバー・ブリッジはもちろん感動的な美しさ。
オーストラリアの青空によく映える世界遺産、オペラハウスも素晴らしかった。
世界遺産でもあるオペラハウスは、形状が複雑すぎて工期、予算共に大幅にオーバーしたといういわくつき。
ところが、この街でバスに乗ろうとすると大変なのだ。
シドニーにはたくさんの系統のバスが走っており、移動にはバスを使うと便利・・・だが。
オーストラリアは6つの州からなり、それぞれ法律が違う。
そのため、バスなどの公共機関の運営方法も州によって違うようだ。
シドニーの属するニューサウスウェールズ州が全部そうなのかシドニー近辺だけなのかわからないが、
とにかくバスに乗るのが難しい。簡単に言えば不親切。
日本だと、車内放送および社内の掲示板で、次はどのバス停に止まるか教えてくれる。
シドニーのバスでは一切そういうことはないのだ。
だから今どのバス停に止まっていて次はどこのバス停に停まるのか、一切分からない。
乗客たちは自分の降りるあたりに来たな、と思ったらストップボタンを押す。
土地勘があること前提なのである。
肝心のバス停の名前も、バス停自体に表示してなかったり。
そのためかシドニーのバスには旅行者はほとんど乗らないようです。そりゃそうだ。
我々は同行者がそのへんに詳しかったので乗ったのだが、旅行者にはハードすぎる。
支払いがプリペイドカード限定で、現金では乗れないバスもある(車体に書いてある)。
しかもバス停で待っていれば必ずバスが停まってくれるわけではない。
たくさんの系統のバスが止まるバス停では、自分のバスに乗る客がいないと見るや、運転手はさっさと発車してしまう。
なので自分の乗るバスが来たら、乗客がここにいることをアピールしなければならない。
そのさじ加減は運転手にもよるようだが・・・我々は一度バスに置いていかれてしまった。
このへんは、日本と異なる「はっきり主張しなきゃ伝わらない文化」ならではだろうか。
他に、運行中にバス停で止まったかとおもいきや、乗ってきた運転手と交代したり(交代の間、乗客は待っている)、運転手が路上で会った知り合いと談笑したり。日本ではあまり見られない光景なのでは。
シドニーは南半球最大の都市といわれるくらいの大都会なので、東京に似ている部分もあるのですが、やっぱり東京はせわしないところだな、と感じた。
シドニーでは、17時とか18時とかに閉店する店も多い。しかも18時閉店だと17時半くらいにはもう閉店準備始めてたり。東京より空気がゆるい気がした。
まあ物価が東京と同じくらいか、すこし高いくらいだから、東京より住みやすいか、というと難しいところかもしれない。税金も高いそうです。
ちなみに日本食がブームらしく、そこら中にSushiのお店がありますが、日本の寿司とはちょっと違うそうだ。
ご飯が外側にある例のアレとかである。
このお店は韓国の方がやっているらしく、メニューにビビンバとかがある・・・
アジア人も多いので、アジア料理店も多いです。チャイナタウンもある。
でも食べ物はやっぱり日本のほうが美味しい。多分どこの国へいってもそう思うんだろう。
最後に不思議に思ったこと。
なぜかシドニーの男子トイレ内では自販機でコンドームを売っていることが多かった。空港のトイレにもあった。
なにか行政の指導があるんだろうか?
他に男性向けのオーデコロン的なものを売っているようだ。
ちなみにオーストラリアのトイレはボタン2つが主流のようだ。水の量が1/2のと全量の2つ。
シャワートイレはほとんどない。
トイレの写真で終わるのもなんなので、美しい港をご覧ください。
何時間でも眺めていたい美しさでした。
シドニーからツアーで見学に行った世界遺産、ブルーマウンテンズについてはまた別にまとめます。